「親知らず」とは、前歯から数えて8番目に位置する箇所に、最後に生えてくる永久歯のことです。一般的には、10代後半で生えてくることが多いのですが、まれに親知らずが生えない方や、骨の中で形成されて外からは全く見えない状態の方もいます。
親知らずは、抜いた方がいいのですか?という質問をよくいただくことがあるのですが、どのような場合に抜いた方がいいのか、抜いた直後はどのようなことに注意すべきか、ということをご紹介します。
親知らずの生え方には大きく分けて3つのパターンがあります。
①まっすぐ生えている場合
このようにまっすぐ生えて口腔内に完全露出し、他の歯と同じように機能している親知らずは、トラブルが起きにくいと言えます。ただし、このタイプの人はあまり多くはいません。
②斜めに生えていたり、一部露出している場合
このように斜めに生えてしまっている状態は、最も虫歯や歯周病のトラブルが起きやすいのです。理由としては歯磨きのブラシが届きにくく、隣の歯との隙間に歯垢や汚れが溜まってしまうからです。
③完全に埋まっている場合
このタイプの親知らずは、歯茎から露出していないため、虫歯や歯周病のトラブルになる可能性はあまり高くありません。ですが、ごく稀に骨の中に嚢胞(のうほう)という袋ができてしまい、それが骨を圧迫したり溶かしたりすることもあります。
当院では口腔外科専門の歯科医師もおりますので、安心して手術を受けていただけます。
・手術後は2~3日は血流が良くなる「アルコール」「長時間の入浴」「激しい運動」を控えてください。出血の原因になります。
・手術後はできるだけ患部を氷などで冷やしてください。